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PROJECT02

自社製品 Rtoaster
メジャーバージョンアップ
プロジェクト

Work

ブレインパッドの看板商品である、レコメンドエンジン搭載プライベートDMP、Rtoasterの大規模なバージョンアッププロジェクト。
目指したのは「ユーザーのニーズをこれまで以上に捉えた、新しいRtoaster」に進化させること。
機能の豊富さだけではなく、使う人にとって本当に役に立つものを提供したい。
ブレインパッドにとって、大きな節目となるプロジェクトです。

※情報はすべて2017年11月 取材当時

Member

NAME 上川 晃二朗
JOB マーケティングプラットフォーム本部 プロダクトオーナー

事業会社でテクニカルサポート、マーケティング、商品企画などを経験後、さらに新しいものを生み出すことに興味をいだき、ブレインパッドに入社。コンサルタントを経て、自社製品Rtoasterのプロダクトオーナーを務める。

事業会社でテクニカルサポート、マーケティング、商品企画などを経験後、さらに新しいものを生み出すことに興味をいだき、ブレインパッドに入社。コンサルタントを経て、自社製品Rtoasterのプロダクトオーナーを務める。

NAME 前 壮一郎
JOB マーケティングプラットフォーム本部 デザイナー

上川とともにモックアップの制作、開発担当者へのディレクションなどを担当。普段の業務はデザイナーであり、製品のUI/UX開発などにも携わる。

上川とともにモックアップの制作、開発担当者へのディレクションなどを担当。普段の業務はデザイナーであり、製品のUI/UX開発などにも携わる。

NAME 秋田 仁雅
JOB マーケティングプラットフォーム本部 エンジニア

Rtoaster担当の開発エンジニア。今回のメジャーバージョンアップでは、チームの想いを製品に反映させると同時に、ユーザー指向で考えることにこだわった。

Rtoaster担当の開発エンジニア。今回のメジャーバージョンアップでは、チームの想いを製品に反映させると同時に、ユーザー指向で考えることにこだわった。

NAME 下村 環太郎
JOB マーケティングプラットフォーム本部 エンジニア

大学院卒業後、データビジネスを行う企業でエンジニアの仕事に就きたいと考え、ブレインパッドへ。デルタキューブのエンジニアを経験後、本プロジェクトにジョイン。

大学院卒業後、データビジネスを行う企業でエンジニアの仕事に就きたいと考え、ブレインパッドへ。デルタキューブのエンジニアを経験後、本プロジェクトにジョイン。

Story

プロジェクトはどのように始まったのですか?

上川考え始めたのは、1年半ほど前だったかなぁ。今のRtoasterは、お客様から日々寄せられる要望を取り入れてバージョンアップを繰り返してきた結果、たくさんの機能がついています。
「やりたいと思ったことはRtoasterで全部できる」とまで言っていただけるお客様もいて、それを魅力と感じて導入していただく場合も多いのですが、お客様によっては、機能が豊富ゆえにどう使えばいいか迷うこともあるんじゃないか、と思っていました。

秋田たしかに、Rtoasterはすごく機能が多いですよね。

上川そうなんですよ。それが評価にも繋がっている。
ただ、これまで多数のお客様に導入いただき運用を支援してきた自分の経験から、ツール全体やたくさんある機能の一つ一つがどのくらい有効に使われているのかなと疑問に思っていたので、改めてお客様へのヒアリングを重ねました。
企業の中で、マーケティング業務がどのような体制でどういうプロセスで進められているか。周辺業務にはどういうものがあるか、その中でRtoasterはどんなふうに組み込まれているか。このような実情を細かく教えてもらいました。
ヒアリングにより明らかになった共通の課題や優先すべき課題を組み立ててストーリーを構築し、これまでのRtoasterがある一定の範囲までしか提供できていなかったものを、どのようなところまで広げていこうか、と考えていきました。

Rtoasterは、データを溜めてレコメンドなどの施策を行うアクション面に大きな強みを持っているのですが、業務プロセスとしては、その前段でお客様企業にとってのユーザーがどんなことに興味・関心を持っているか?どのように行動しているかを把握し、施策設計する必要があります。
そこで、今回のバージョンアップでは、データに基づきユーザーを自動でクラスタリングできるDeltaCubeという自社製品をRtoasterに統合し、ユーザーの可視化・分析機能をより強化することで、一連の業務を一段と広範にサポートできるようにしています。
さらに、RtoasterのUIを改善し、Rtoasterそのものを、もっと使いやすいものに進化させています。

プロジェクトを進めるにあたって、
こだわった点や苦労した点を教えてください。

下村私はDeltaCubeをRtoasterに統合するための作業と新たな機能開発を担当しているのですが、当初はRtoasterの知識があまりなかったので、苦労しました。
ただ、今回のメジャーバージョンアップにおけるDeltaCubeの位置づけは、お客様の業務上、非常に重要な領域なので、やりがいを持って取り組むことができたと思います。

私はやはり、新しいRtoasterを、実際にどうUIに落とし込んでいくか?というところに力を注ぎました。
使いやすさだけを追求すると、どうしてもアーキテクチャとの矛盾が生じるために実現できないことが出てくるのですが、そのバランスを取りながらどう最適なUIを目指していくか、という点はかなり意識して進めました。

上川ビジネス・エンジニア・デザイナー3者でイメージを共有するのはすごく難しかったですね。
当初は、ビジネスサイドとして作った資料だけではエンジニアから見ると不十分で、これでは作れない、ということはよくあったのですが、その間にデザイナーの前さんが入って橋渡しをしてくれました。

私は他の業界から来たこともあり、本当に初心者レベルの質問や意見も全部言わせてもらいました。
質問しながらプロトタイプをつくって、プロトタイプを基にエンジニアのみなさんに相談して、というのをひたすら繰り返しましたね。

秋田で、他のメンバーが「こんなの作れないよ」とか「こんな利用シーンはないよ」とか、すぐダメ出しをするから……(笑)。

ですね(笑)。だから私は、とにかくたくさんのプロトタイプをつくりました。最初から設計を決めきってつくることが難しかったので、考えながら、手を動かし続けてました。

秋田もらったプロトタイプをベースに、どうすればチームの意思を反映させつつ使いやすいものができるか?という点は、エンジニアの私たちも本当に考えさせられました。

下村細かいニュアンスまで共有するってとても難しいですし、認識のズレが生じたりすることもあったので困難はありました。
でも新しいものをつくるって、こういうことなんだなという充実感もありましたね。

ローンチ間近のいま、プロジェクトを振り返ってみていかがですか?

上川文化祭みたいでしたよ(笑)。しかも、すごくめんどくさい奴らが集まった文化祭(笑)。

わかります、それ。誰も妥協しない(笑)。

下村みんなでつくって、みんなで意見を言い合って。大変なんだけど、でもどこかハイになって楽しんでやっている感じですよね。

秋田そういう文化祭みたいな雰囲気だったからこそ、フラットに意見を言い合い、非常にいい「ものづくり」ができたんじゃないでしょうか。

フラットに話し合う中で試行錯誤していくと、お互い、こういうふうに言えば分かり合えるんだ、という感覚ができてきて。常に模索しながらでしたが、一番大きい共通機能のイメージが共有できたときは、いける!と思いました。

上川そうですよね。ビジネス・エンジニア・デザイナーの3者が一緒に物事を決めていける方法ができあがったことは、今回のバージョンアップの話を超えて、すごく大きい収穫です。 Rtoasterは、今後も注力して改善・進化させていく製品なので、今回のメジャーバージョンアップで満足せずに、すぐに次のことを考えないといけないと思っています。そのためにも良いチーム作りができたことは、すごく価値がありました。